私が以前担任した小学二年生のクラスでは、「ファミリーフォーカス」という家庭教育を薦めてきました。
これは、欧米を中心に広がっている新聞を使った、「NIE」(Newspaper in Education 「教育に新聞を」と訳されている学習法)の1つです。
「ファミリーフォーカス」のやり方
やり方はカンタンです。
子どもといっしょに、新聞のおもしろそうな記事を見て家族のだれかとおしゃべりをするだけです。
そして、子どもは、自分が興味をもった記事を切り貼りした「新聞スクラップ」を週に一度担任に提出するのです。
その記事を読んで、自分の思ったことや考えたことを書いてくる子もいました。
(私もその感想を書いて返しました)
「ファミリーフォーカス」の良いところ
これを続けると、少なくとも三つのよいことがあります。
1. 家庭での会話が増える。
2. 子どもは新聞が提供する社会的な出来事に興味を持ち、視野を広げる。
3. 自ら思考し、判断する力をつけていけるようにもなる。
新聞は社会の縮図であり、社会への開かれた窓です。
子どもたちは、新聞記事をもとにお父さんお母さんと会話をすることで、より深く広く社会を見つめ、自分なりに考え、行動できるようになるのです。
学校でそういうことをしていないなら、家庭だけでもできると思います。
ノートを準備して、子どもが選んだ記事を切り抜いてはりつければいいだけです。
それをもとに親子で会話ができます。
記事をノートにはりつけますので、残すことができます。
そのノートをめくりながら、「半年前は、こんなことに興味もってたんだなあ」と後で何度でも振り返ることができるのがいいのです。
これは私がいた学校の女子校の先生から教えてもらった学習法です。
さらに新聞を活用した学習(NIE)
女子校では、もっと徹底していて、小学校3年までは「ファミリーフォーカス」、小学校高学年からは、「新聞スクラップ」を週に一度、宿題でやっています。
見せてもらったことがあるのですが、女子らしく、宿題にしても、実にきっちりしてきます。
また中学生では、最近の社会の出来事に対する自分の意見を書き、新聞に投稿しています。
それがときどき、地元の新聞(「長崎新聞」)の読者投稿欄に掲載されるので、学習の励みになっているようです。
★今日のプラスアップ1★
新聞の活用で子どもが伸びる
新聞をもとに家族との会話できる。 (^.^)