ずいぶん前、長崎に住んでいるときに、忘れられない事件が起こりました。
恐ろしい幼児殺害事件です。
何者かが4歳の男の子を素っ裸にし、7階建てのビルの屋上から突き落と殺害したのです。
幼児殺害事件の意外な犯人
その残虐な犯行から犯人像は、当初精神異常者か性的な変質者ではないかと思われていました。
ところが、犯人は意外にも、市内の中学校に通う中学一年生だったのです。
学業の成績は学年トップクラスで、犯行時にも制服に学校指定の靴をはいている普通の子どもでした。
顔写真が載ることはありませんでしたが、
まだあどけない顔をした十二歳の少年が補導されたと知ったとき、日本中の親も教育関係者も驚いたというより震撼したのではないでしょうか。
十二歳の普通の少年が、こんな残虐な殺害事件を起こすとは・・・・・・。
特に長崎県では、青少年のこころの育成を重んじ、ここ数年ココロねっこ運動という活動に力を入れてきただけに、教育関係者のショックは大変なものです。
少年には精神的な障害があったと後で公表されていますが、
日常生活での支障はありませんでした。
クラブ活動には属せず、友達との付き合いも薄い子どもだったようです。
この事件から私たち大人は、再び教育のあり方を考えなければならないと思います。
いのちの大切さを教えるには
そのなかでも、いのちの大切さ、ということ。
少年は小学校のときは、近くのゲーム遊技場に入り浸っている子どもだったそうです。
ゲームの仮想世界では、カンタンに人が死んでしまいます。
そこに他者へのいたわりや痛みの共有はありません。
いのちがどれだけ大切なものか、感じるこころは、ゲームの世界にひたっていれば、育たないのではないでしょうか。
まして、この少年のように一人っ子で、同じ学年の子どもと遊ぶのを苦手としている子なら、人のこころの痛みに共感する経験がやはり少なかったと思われます。
いのちの大切さを教えるためにはどうしたらよいのでしょう。
たとえば・・・
★生きものを飼い、子どもに世話をさせる。
★身近な人の墓参りや葬式に連れていく。
★生きるために、いのちを救うために努力されている人の話をいっしょに聞きにいく。
★戦争や災害で大切な人をなくした人の話を聞かせたり、本を読んであげたりする、など。
いろいろな経験を通して、みんなで子どもを育てていく意識が大切だと思います。
★今日のプラスアップ1★
いのちの大切するこころを育てよう。
勉強ができるよりも大事 (^.^)