小さな努力でもコツコツ積み上げていけば、いずれ大きな力になります。
努力を続けていけば、子どもの成績は伸びていきます。
でも、続かないのが、子どもです。
あきっぽいのが、子どもです。
がんばって続けようと思っても、 長続きしないのが、子どもなのです。
では、どうすれば続くのか、についてお話していきます。
楽しければ続く
でも、そんな子どもでも、楽しいことなら続けられます。
毎日、遊ぶのをいやがる子どもは、まずいません。
毎日、おやつを食べるのをいやがる子どもは、まずいません。
それは楽しいからです。
または、おいしいから、うれしいからです。
どうすれば子どもが続けられるか、ここにヒントがあります。
どうすれば、勉強したり、スポーツをしたり、
習い事をしたり、長く続けられるのでしょうか。
楽しさにも3通り
それは、楽しければいいのです。
行なうことに楽しさがあれば続けられます。
楽しさにも3通りあります。
1つ目は、おやつを食べておいしいようにそれを味わえる喜び・楽しさ。
2つ目は、ゲームのように遊び心がある面白さ・楽しさ。
3つ目は、目標を達成したときのように充実感を伴う楽しさ。
これらの1つでもあれば、努力が続けられるのです。
喜び・楽しさを味わう
では、どうすれば喜び・楽しさを味わうことができるでしょうか。
具体的ではありませんが、3つほど、ヒントをあげてみます。
全部しなくてはいけないというものではありません。
それぞれの事情に応じて、考えてみるためのヒントです。
1.子どもの興味があるものを見せる、触れさせる、やらせる。
食物でも、食べたいときが、もっともおいしく食べられます。
お腹がすいたときが、「何か食べたい」というときは、
たいていのものはおいしいのです。
それと同様に、何か子どもに教えるときは、
子どもが興味関心をもつがチャンスです。「見たい」「知りたい」「やってみたい」「知りたい」「読みたい」
という興味や意欲があるときが、楽しいし、喜びがあるのです。
「うちの子は、何にも興味をもたなくて・・・」
と言われる方もいますが、それはたぶん間違っています。
子どもは、何かに必ず興味をもちます。
子どもには、好きなものが必ずあります。
(【おすすめの本】『兎の眼』もご参照ください)
2.子どもの体に強制する。
1と矛盾するようですが、場合によっては強制することも大切です。
楽器を楽しんで弾けるようになるには、
同じパターンの練習を何度も繰り返し練習しなければなりません。
スポーツの試合を楽しめるようになるのは、
同じ型の基本練習を練習して身につけなれけばなりません。
学校の授業中を楽しめるようになるには、
椅子にきとんと腰掛けて人の話を聞く姿勢に慣れなければなりません。
教育には、強制することも必要なのです。
優れた教育者は、1と2を矛盾なくやっています。
すなわち、子どもの興味・関心・意欲をうまく引き出しながら、
子どもが自ら動くようにしますが、
教えた型はきちんと守らせ、習得していかせるのです。
3.本当に良いもの、一流のものにふれさせる。
良い絵本、良い本、良い音楽などにできるだけふれさせます。
そうすることで、本当に良いものを味わい、
見つけることができるようになります。
食べ物でも、コンビニの弁当だけではダメです。
お母さんの手作りの味に勝るものはありません。
お母さんの手作りの味で育った子どもは、
感覚的に、それを一生忘れません。
それと同様に、子どもの頃に本当に良いものは味わったきた人は、
自分でも良いものを味わい、作り出す人になっていけます。