親が子どもに与える影響力は強いです。
特に、母親の言動は幼少期の子どもに大きな影響を与えます。
私が23年間、小中学校で多くの子ども親と接してきて、感じてきたことです。
母親の子どもへの影響力は強い
男がどんなに頑張ってもかなわない女性の特性は、自らのお腹を痛めて子どもを産めるということです。
つまり母親になれるということ。
女性にはその可能性と能力があります。
母親になった女性は、子どもに大きな影響を与えます。
最近は、「イクメン」という言葉が流行るくらい、男性による育児がさかんに見直されてきていますが、現状は、やはりの子育ての中心は母親です。
子どもが生まれる前から十ヶ月、子どもはお母さんのお腹の中で成育していきます。
生まれた後も、母子はほぼ密着し、育てられます。
お父さんは母子のサポートをすることはできますが、子どもと接する時間は、お母さんのほうがはるかに長いです。
「三つ子の魂百まで」と言われるように、三歳までの育て方はその後の一生を左右するほど大切なのですが、その時期、子どもは、ほとんど母親の影響を受けて育つのです。
それ以後、年齢が上がるにつれ、だんだんと父親の影響も受けるようになりますが、小学校低学年くらいまでは、圧倒的にお母さんの影響を受けています。
賢い母親から賢い子が育つ
私は長年小学校教師として、お母さんが子どもにどれほど影響を与えるかを感じてきました。
授業参観の後、家に帰ってからお母さんに「○○ちゃん、すごくがんばったね。お母さん、うれしかったよ」とほめられて、次の日から俄然やる気になった子がいました。
一方、手を上げて答えたことが間違っていたため、家で「あなたダメね、お母さん恥ずかしかったわ」と言われて、ひどく落ち込んでしまった子もいました。
お母さんの言葉、表情、行動、習慣、すべてが子どもに影響を与えます。
もしお母さんが勉強好きで、賢いお母さんだったらどうでしょう。
子どももその影響を受けて、勉強好きで賢くなります。
私が知る限り、小学校低学年くらいまでに読書が好きになっている子は、たいていお母さんも読書好きです。
字をていねいにしっかり書く子は、連絡帳のお母さんの字もていねいです。
フランス皇帝ナポレオンは、「子どもの教育はいつから始めたらよいでしょうか」という問いに対して、即座にこう答えたと言われています。
「その子が生まれる二十年前に、その母親から始めるといい」
女の子の教育は、将来の子どもたちにも末永く影響していくからです。
学ぶのが好きな賢い子どもに
皆さんのお子さんも、いつか母親になる日がくるかもしれません。
お腹に胎児を宿した瞬間から、わが子に影響を与えるのが母親というものです。
賢い母親からは、賢い子が育ちます。
お子さんのいまこれからの学びは、十年後、二十年後に生まれてくる子ども、つまりお孫さんにも良い影響を与えます。
ぜひ学ぶのが好きな賢い子に育ててあげたいものです。
わが子の学びは孫にも影響すると心得る。