親の習慣

ちょっとだけガマンさせると忍耐力が育つ(子どもを伸ばす親の習慣)

最近の子どもは忍耐力がないと言われます。

ちょっと気にいらないことがあるとすぐにキレる子ども、授業中に勝手に席を立ち歩く子ども、人の話が黙って聞けないでおしゃべりばかりしている子ども、

こういう子どもたちの中には、まれに地頭の良い子や頭の回転の早い子がいます。

しかし、学年が上がるにつれて成績は振るいません。

なぜでしょうか。

目次

忍耐力がないとなぜ成績は伸びないのか?

忍耐力が十分でないと、自分の欲望を抑えたり、コントロールしたりするのが苦手で、嫌なことはできるだけ避けて、楽なことをしようとします。

授業中に気を散らすことが多く、課題を出しても集中力が持続しないのです。

それ以前に、面白くないこと、キツイことは「やりたくない」と言って、やりたがらないのです。

楽しければやりますが、ちょっと難しくなったり、ある程度の努力が必要になったりすると、投げ出してしまいます。

精神的にもろく、何か困難や障害に出合うとすぐにくじけてしまうようになります。

それは、学習面での難しい課題があるときも、その他の地味な活動においても見られる傾向です。

このような子どもが増えたのは、社会全体が物質的に豊かになり、特別に苦労しなくても、自分のほしいものがカンタンに手に入る楽な生活を生まれたときから送っているからでしょうか。

では、どうすれば忍耐力が育つのでしょうか。

PR

美智子上皇后の子育て方針

忍耐力は、子どもが何かを要求したときに少し待たせることで育ちます。

それは、美智子上皇后が現天皇を育てるにあたり、されていたやり方です。

浩宮さまがまだ幼いころ、いろいろな物をねだられたときに、美智子さまはすぐに買って与えることを決してなさいませんでした。

ご自分の発案で、美智子さまは、浩宮さまからどんなにねだられてもプレゼントは年に二回だけと決めていらっしゃいました。

その二回とは、クリスマスと誕生日です。

それ以外は、どれほど欲しいものがあっても、

「クリスマスまで待ちましょうね」、「お誕生日まで待ちましょうね」と

言って待たせたのです。

そう言い聞かせているうちに、浩宮さまがおねだりしたものを忘れてしまうという微笑ましいエピソードも数多くあったそうですが、とにかく待たせました。

年に二回しかプレゼントがないと、その贈り物が大きな意味をもつようになります。

待ちわびてやっともらった一冊の絵本、一個のおもちゃの価値は代えがたいものになります。

そして、もらったときには本当に嬉しく有難く、大切に扱うようにもなるのです。

美智子さまのこの一貫した方針には、浩宮さまにガマンできる心と金品を大切にする心が育つようにとの願いがこめられていたのだと思えます。

★今日のプラスアップ1★

即、買ってやらずに、少し待たせる。(^.^)