様々な統計データからわかることですが、日本の子どもは一般的に自己肯定感・自尊感情が低いです。
「自分は大切にされていない」「自分が好きではない」
と感じている子が、他の国と比べると多いのです。
このような自己肯定感の低い子は、学年が上がるにつれて、多くなってきます。
どうしたらいいのでしょうか。
目次
自己受容のできる子に・・・
子どもだけになく大人にも当てはまりますが、誰にでも欠点はあります。
同じような欠点をもっていても、自分を好きな人もいれば、嫌いな人もいます。
自分が嫌いな人は、自分の欠点をあまりに気にし過ぎて、自分の良いところには目が向いていないという傾向があります。
トータルで、自分という素晴らしい存在を受容ができなくなっています。
そのため、小さなことで常に何かの劣等感をもっていたり、何をするにしても自信がなかったりします。
また、人から言われたことを過度に気にして落ち込んだり、自分が侮辱されたと思ってちょっとしたことで腹をたてたりもします。
そのため、他者を受容するのも苦手で、人間関係でトラブルが絶えません。
一方、自己受容ができている人は、自分のやることや言うことに自信をもっています。
もちろん失敗をしますが、失敗をする自分自身も受容できるので、極端に落ち込むことなく、また明るく前向きにまたチャレンジできます。
人から言われることをあまり気にしないし、他人の失言にも寛容なので、人間関係は良好です。
勉強や仕事もうまくいくことが多くなります。
子どもたちには、やはりこのような人になってほしいものです。
自己受容できる子を育てる
では、どうすれば自己受容できる子が育つのでしょうか。
それには、親がまず子どもを受容することが大切です。
親から自分が好かれていると感じる子どもは、自分自身を好きになれます。
「(いまのままで)あなたが好きだよ」
そう言われて育つ子は、
自分への肯定感や自尊心をもてるようになります。
「いまのままで好きだよ」とは、
あれこれ条件をつけないということでもあります。
テストで百点でなくても、コンクールで入賞しなくても、「好きだよ」ということです。
その子どもの長所も短所も含めて全部です。
「いろいろ欠点があっても、今日もちょっとしたことで叱ったけれど、お母さんはあなたが好きだよ。まるごと大好きだよ」という気持ちが大切です。
いい子でなくても、親の期待通りでなくても、そのままで全存在を受け入れるのです。
自分の良いところも悪いところも、まるごと受け入れられている子どもは、もっとのびのびと力を発揮できます。
自分に自信をもち、失敗を気にせず、前向きにチャレンジできるようになります。
たとえ失敗しても傷ついても、その子には安心して帰ることのできる心の拠り所があるのです。
いつも自分の全存在、良いところも悪いところも全部を無条件で受けとめてくれる親の愛を感じているのです。
★今日のプラスアップ1★
子どもに「大好きだ」と言おう。(^.^)