コンピュータやタブレット、スマホの普及で、紙に書くという学習作業は、やや軽視されるようになってきているかもしれません。
ただ、教育現場だけでなく、日常生活においても、紙に書くことは子どもたちの学力習得や将来のために欠かせない行動です。
また、紙に書く作業は、脳を発達させ、学力を確かなものにしていく学習手段です。
以下、ご家庭で、できれば心がけていただきたいことです。
書くことで学力は定着する
子どもが学校で、新しい漢字を習ってきた場合、その漢字を習得するためには、書くという作業がどうしても必要です。
大人でもそうであるように、書くことは、子どもにもたいへん面倒な営みです。
相当な集中力と忍耐力が要求される学習です。
それゆえに、書くことは、短時間で子どもをより努力させ、より成長させるのです。
ところが低学力の子どもほど、書くことが苦手で、やはり面倒くさがります。
そして、書く作業を怠っている子どもは、どうしても確かさに欠けていきます。
たとえば、予告された十問ぐらいの漢字書き取りのテストで、もう読めるし、知っているからと言って、書く練習をさぼる子どもがいます。
やはりその子は、テストで間違えます。
ノートが雑で、いい加減に書く子どもがいます。
やはり、テストでも書き間違いをよくします。
たとえ知能が高く、時々ひらめきで素晴らしい意見を言える子どもでも、書くという努力を怠れば学力は伸びません。
新しい知識を定着させ、積み上げることができないからです。
しかし、学力が着実に伸びる子どもは、おおむね書く作業がていねいで継続的にできます。
そういう作業を子どもができるために、ご家庭でもできることがあります。
ご家庭でもできること
繰り返すますが、学力が着実に伸びる子どもは、おおむね書く作業がていねいで継続的にできます。
そういう作業を子どもができるために、ご家庭でもできることがあります。
ご家庭で子どもが書く宿題をするときには、次のポイントを心がけてください。
1.宿題はていねいに書いて仕上げさせる
ていねいに書くとは、集中して心をこめて書くということです。
あまりにも雑な場合は、クセにならないように書き直しをさせてよいと思います。
最初が肝心です。
下手でもいいのです。
「精一杯ていねいに書く」
「人に提出するものはていねいに書く」
「後で見直して、ていねいでなければ書き直す」
というクセをつけさせましょう。
2.学校で書き方を習った漢字は、どんどん使って書かせる
新しい知識は、日常的に使うことによって自分のものになります。
親がうっかり漢字を忘れた場合、安易にひらがなで済ませず、子どもに尋ねたり辞書を引いたりすると良い模範になることでしょう。
3.できるだけ毎日書かせる
たとえば毎日、日記や絵日記を書くことによって、書くことが当たり前になり、書くことに慣れることが大事です。
これらを親はできるだけほめて、実行させましょう。
特に、作文や詩をけなしても良いことはひとつもありません。
ほめてあげれば、そのうち書いて表現することが楽しめるようになります。
★今日のプラスアップ1★
書くと学力が確かなものになる。
「話すことは人を豊かにし、話すことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする」By フランシス・ベーコン(^.^)