徳を育てるヒント

子どものために学級通信を出す、読む

▼学級担任なら、学級通信を出したくなるものです。

学校の取り決めで、出さないことを方針としている学校もあるかと思いますが、教育熱心な学級担任なら学級通信を書きたくなるのです。

▼なぜなら、学級通信は、担任がストレートに子どもたちや保護者にあてて自分のメッセージを伝えられる手段だからです。

あなたが教師ならできれば学級通信を出したら良いと思います。

あなたが親(保護者)なら、担任教師の願いや熱意や愛情のこもった学級通信をぜひ読んであげてほしいと思います。

目次

学級通信の内容とは・・・

学級通信の内容にはいろいろあります。

〇明日時間割や持ち物のお知らせ。

〇最近のクラスの子どもたちの様子。

〇子どもたちの作品。(詩・俳句・短歌・作文の一部・絵画など)

〇行事の説明。

〇学校の教育方針の説明。

〇担任のクラス運営方針の説明。

〇授業をピックアップしての描写。 など

私は、ある年の通信名は「ちゃんぽん」というタイトルにしていたくらい、その内容は種々雑多でした。

▼通信には、子ども向けのものもあります。親向けのものもあります。

どちらであっても、学級担任の願いや思いがつまっています。

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私が出した学級通信

▼ちなみに次の文は、小学1年生の学級通信に載せたものです。

これなどは、親向けに書いているのですが、明らかに数年後の子どもたちにも読んでもらいたくて書いています。

■■■ できるようになったこと ■■■

◆生活科の時間、子どもたちに、「この1年間にできるようになったこと」を

発表してもらいました。発表された順に列挙してみます。

・なわとび ・とびばこ ・百人一首 ・絵の具をつかって絵をかくこと

・給食が食べられるようになった  ・外で遊ぶようになった

・サッカー  ・マラソン  ・俳句作り ・計算

・漢字が書けるようになった  ・ひとりでバス通学

・本をよく読めるようになった ・カタカナが書けるようになった

・英語がしゃべれるようになった ・モットーを守れるようになった

・国語辞典を引けるようになった ・先生にあいさつできるようになった

・友達となかよくできるようになった

以上、20個。黒板がいっぱいになったので、ここで打ち切りとしました。

◆次に、この中から、特に自分が「できるようになった」と思うものを3つ選んでもらいました。以下はその結果です。

第1位 なわとびができるようになった。

第2位 文が書けるようになった。

第3位 サッカーができるようになった。

第4位 友達となかよくできるようになった。

中略

◆ やはり最後に言っておきたい後書き 

「できるようなる」ためには、少しの努力が必要でした。

そして、続けていく根気も必要でした。

それが一番分かりやすかったのが、なわとびだったのかもしれません。

でも、本当は他のことにもすべて当てはまります。

文が書けるようになったのも、サッカーができるようになったのも、友達となかよくできるようになったのも、君達が、少しずつがんばったからできるようになったのです。

4月、新しい1年生が入ってくるとびっくりするかもしれません。

な、なんだ、この1年生たち!

文どころかひらがなも満足に書けない。

ボールをけっても前に転がらない。

おまけに、言うことすること、ムチャクチャで自分勝手。

でも、忘れちゃいけません。

それは、紛れもなく、1年前の君達の姿ですぞ。

だから、言ってやってください。

少し勇気が挫けた1年生がいたら声をかけてやってください。

「大丈夫だよ。がんばっていれば、できるようになるよ」って。

1年1組学級通信「ホセマリア・アルバロ20」NO.211(3月10日発行)

★今日のプラスアップ1★

学級通信を読もう。

教師の願いや思いを知ることができます。

関連して~子どもを伸ばす言葉

「できるようになるよ」

はじめはできなくて当たり前。

はじめからできなくても当たり前。

「大丈夫、できるようになるよ」

そう言ってくれる人が子どもには必要です。

勇気が挫けることがあるかもしれない。

泣いてしまうこともあるかもしれない。

「でも大丈夫、できるようになるよ」

そう言ってくれるくれる人が誰にでも必要です。