徳を育てるヒント

「継続は力なり」続くようになる3つのヒント(続きの続き)

▼「継続は力なり」とは、本当です。

小さな努力でもコツコツ積み上げていけば、いずれ大きな力になります。

努力を続けていけば、子どもの成績は伸びていきます。

▼ところで、楽しさにも3通りあります。

1つ目は、おやつを食べておいしいようにそれを味わえる喜び・楽しさ。

2つ目は、ゲームのように遊び心がある面白さ・楽しさ。

3つ目は、目標を達成したときのように充実感を伴う楽しさ。

これらの1つでもあれば、努力が続けられるのです。

「継続は力なり」続くようになる3つのヒント「継続は力なり」とは、本当です。 小さな努力でもコツコツ積み上げていけば、いずれ大きな力になります。 努力を続けていけば...
「継続は力なり」続くようになる3つのヒント(続き) 「継続は力なり」とは、本当です。 小さな努力でもコツコツ積み上げていけば、いずれ大きな力になります。 努力を続けてい...

今回は、3つ目、「目標を達成したときのように充実感を伴う楽しさ」についての補足をします。

目次

目標を達成したときのように充実感

先週は、小さな目標を達成した子どもは、少しずつ大きな目標にチャレンジしようとする。

ですから、

  •  小さな目標で達成した喜びを味わわせよう。

ということでしたね。

▼その補足として、遠い未来にある大きな目標を見えるようにしてあげる、というを述べておきます。

小さな目標は、大きな目標の一部です。

小さな目標をコツコツ達成することによって、いずれ大きな目標を達成していきます。

であれば、その大きな目標(夢)は、見えていた方がいいのです。

子どもに見えていなければ、見せてあげるのです。

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子どもに夢(目標)を見せてあげる

▼イチロー選手が、プロ野球選手になりたいという夢を明確にもつようになったのは、小学生の頃です。

そのための練習を三年生の頃から毎日続けてやりました。本気だったのです。

そして、夢に向かって行動することが楽しかったのです。

▼では、なぜイチロー(元)選手がプロ野球選手になりたいというこれほど明確な目標をもつに至ったのでしょうか。

それは、彼の幼少時に起因します。

彼がインタビューで次のようなことを語っていました。

「まだ物心つくかつかない頃、地元の球場でプロ野球を見につれて行ってもらったんです。その時の印象が強烈だったんです。

どの選手というわけではないんですが、みんなヒーローのようで、すごくかっこよかった。」

▼つまり、彼は自分の夢(将来の自分がありたい姿)をその目で見ました。

それが幼い彼の脳裏に強烈に焼きついて残って、次第に「プロ野球選手になりたい」という目標をもつに至ったのです。

▼遠い未来にある大きな目標は、目に見えるものであると効果的です。

現存する具体的な人物が目標であれば、さらに効果的です。

▼自分が努力した先、遠い将来に、何があるのか・・・目に見えると私たちは力が湧いてくるものです。

やる気がでてくるものです。

子どもは、なおさらです。

子どもに、努力した先の、遠い将来の素晴らしい姿を見せましょう。

それは、世界中の人の心を打つ一枚の絵かもしれません。

それは、何百年も建ち続ける一つの建物かもしれません。

それは、輝きながら働いている一人の人物かもしれません。

その人の働きによって、喜ぶ誰かの姿かもしれません。

大人が楽しく努力する姿を見せる

▼さて、最後に、付け加えたいことがあります。

それは、

親、教師、身近にいる大人が楽しく努力する姿を子どもに見せる

ということ、です。

▼たとえば、読書。

読書は、

1、子どもの心の成長のために有効である。

2、子どもの学力の向上のために有効である。

3、楽しく、喜びをもたらすものである。

とは、間違いないことです。

▼ただ、1と2は、子どもには分かりにくい。

親と教師にとっても、すぐにはその成果を実感できないことです。

でも、3の「読書は楽しく、喜びをもたらす」ということは、子どもにも、大人にもすぐに分かり、実感できるのです。

▼特に、活字にまだ親しめない子どもにとっては、親自身が楽しそうに本を読んでいる(くれる)のを見る。

読んだ本のことを嬉しそうに話している(くれる)のを聞く。

そういう経験を通して、読書に親しんでいけるのです。

(もちろん、親が読み聞かせをしてあげるは有効です)

▼子どもに、「●●を続けなさい」と言うのは簡単です。

でも、そう言う親が●●をどんなふうにしているのかを、子どもはじっと見ているものです。

親自身が楽しそうにしているのか、イヤイヤしているのか、で子どもの取り組む姿勢は変わってくるでしょう。

何かをいつも楽しそうにする親の元では、子どもにもそれは楽しみとなるのです。