「継続は力なり」とは、本当です。
小さな努力でもコツコツ積み上げていけば、いずれ大きな力になります。
努力を続けていけば、子どもの成績は伸びていきます。
持続力、つまり努力をどれだけ持続できるか
TOSS代表の向山洋一氏は述べられています。
「『知能テストが良い』というのは、たいした才能ではないが、『やれることをやれる』『続けてやれる』ということは、必要な才能であると考える。
そしてこの才能は、先天的なものではなく、生活の中で獲得されるものであり、それを獲得させる過程こそ、教育(学校・家庭)の大切な内容であると思っている」
(向山洋一著『子供を動かす法則と応用』)
私が勤務した学校では、小中学校の九年間一貫教育を行っています。
小学一年生で入学した子供は、ふつう中学三年まで通います。
私も、これまで全学年の子どもを受け持ち、教えた経験があります。
小学一年生で担任した子どもたちを小学六年、中学三年でも担任したことがあります。
子どもたちの九年間の成長過程を見ていくと、知能の良し悪しよりも、他に大切なものがあると度々気づかされました。
その大切なものの一つが「努力の持続」です。
コンスタントにやれると伸びる
コンスタントに「続けられる」子どもは、確実に学力が伸びていきます。
逆に、続けてやれない子どもはどんなに高い能力をもっていてもいずれ伸び悩みます。
小学一年生ときの知能テストで同じような数字だったのに、九年間たつと、その学力差は大きく離れてしまう例を何度も見てきました。
結局、コツコツした努力の積み重ねがあってこそ、確かな学力に結びつくのです。
学力以外のことも、やはりそうです。
スポーツでも、習字やピアノなどの習い事でもそうです。
続けてやっていると、どんどん上達します。
大リーグのイチロー選手がバッティング技術に優れているのは、小学3年生のときから、訓練のたまものです。
毎日毎日、チームで練習が終わったあと、彼はバッティングセンターに通って一人、ボールを打ちました。それを何年間も続けたのです。
続けることが彼の才能を伸ばし開花させました。
続けることは、人間の能力を伸ばす王道なのです。