勉強ができると将来の可能性が広がる
小学生は、そのときどきに応じて将来なりたい職業が変わります。
幼稚園の先生、学校の先生、花屋さん、看護師さん、お嫁さんなど、いろいろです。
勉強ができるとその可能性が広がります。
仮に、自分は将来ケーキ屋さんになりたい、ケーキ屋になることしか考えていないと思っている小学生がいるとします。
もちろん、その子にも学校でのしっかりした勉強は必要で大切です。
読み書き計算などができなくても、見よう見まねでケーキは作れるかもしれませんが、そのケーキを売るお店を開くことはできません。
お店がつぶれないように経営していくためには、さらにいろいろ勉強しなくていけません。
きちんと経営学を学びたければ、大学に行ったほうがいいですし、外国へケーキ作りの修行に行くとしたら、語学の勉強もしておくべきですから。
つまり、一つの職業を選ぶにしても、勉強ができたほうが様々な可能性が広がるということです。
これからは女性がますます社会で活躍する時代になります。
企業も官公庁でも、女性が重要なポストにつき、組織のリーダーになっていくケースが増えるでしょう。
将来、どのような職業につくにしろ、結婚して専業主婦になるにしろ、学びによって得た知力、学力は、人生の選択肢を増やしていきます。
結婚と勉強は関係ないようですが、そうではありません。
勉強の結果、希望する大学や会社に入れた場合、自分の望むような男性と出会うチャンスが増えるとも言われています。
自分と相手の学歴や収入は、必ずしも幸せな結婚の条件ではありませんが、やはり無いよりあったほうがいいでしょう。
ともあれ、社会に出て自分の希望する職業につきたい、やりたい仕事をしたいと思えば、その前には試験があります。
人気のある職種や会社には、学生の応募が殺到しますから、試験に受かるためには、学力が高い方が有利です。
将来自分がやりたい仕事が見つかったときに、その仕事につけない、それは勉強ができないから、というのは悲しいことです。
小学校の勉強は、その高い学力・知力を獲得する基礎となりますから、しっかりやらせましょう。
でも、勉強が難しくなると、勉強から逃げる口実として子どもはこう言います。
「こんなのやって意味あるの?」「私の将来に関係ないと思うけど」
はっきり言わなかったとしも、そう思ってやる気を失くしてしまう子はいるでしょう。
そういう子には、どうアドバイスすればいいのでしょう。
「いまやっていることは、基本中の基本で土台のようなもの。その上に将来あなたの描いた夢のお城を建てることになる。だから、いましっかりやっておいたほうがいいよ」
「いまは役に立たないと思うことでも、できること、知っていることが多くなれば、それだけあなたの将来の可能性が広がるよ」
など、前向きになれる説明をしてあげてはいかがでしょう。
勉強すればどんないいことがあるかを教える。