男の子って、めんどくさがりやだけど、好奇心旺盛!?
男の子は、「めんどくさい」ことはやりたがらないと先ほどお話しました。
お母さんから言われることを「めんどくさい」と感じれば、男の子は大好きなお母さんが言うから、まあシブシブでもやります。
でも、本当にやりたいと思っていなければ、すぐに忘れてやらなくなります。
ですから、お母さんは「もう、また?」「何度言ったらわかるの」と同じことを繰り返すことになるのですね。
そんな男の子でも、自ら動き出すときがあります。
歩いていて、生き物や変わった車や何かおもしろそうなものを見つけると、注意がひきつけられます。
ほっとくと、ダーと走って行ってしまいます。
水溜りの中でも、男の子にとってはおもしろそうな遊び場です。
服が汚れるという意識はなく、ほっとけばバチャバチャとやり出して、水遊びを始めます。
男の子は「おもしろそう」なことに反応する
ですから、男の子を理解するもう一つのキーワードは、「おもしろそう」です。
「おもしろそう」であれば、体が動いてしまうのです。
男の子って、落ち着きがないのは、女の子ほど真面目ではないということではなく、好奇心が旺盛だからでもあるのです。
つまり、男の子の「おもしろそう」という好奇心を刺激すれば、男の子は自分でやり出します。
たとえば、本を全然読まない子が本を読むようにするのも同じです。
「本を読みなさい。毎日読みなさい」と言われても、子どもはなかなか言うことは聞きません。
とくに、男の子はそうです。
でも、その本の内容を楽しそうに紹介してくれる大人のもとでは、自然と男の子も本を読むのが好きになっていきます。
「これ、おもしろい本だよ」と言われ、読んでもらって気に入れば、その本を自分で読みたいと言い出します。
その本がシリーズ物であれば、自分で本を借りてきて、そのシリーズを全部読んでしまいます。
他のことでもそうです。
「これ、おもしろいなあ」と大人が楽しそうにやっていることには、男の子はもう興味津々で、自分もやりたがります。
女の子にとっては面倒なこと、たとえばプラモデル作りとか機械いじりでも、いったんはまると、とことんやり続けます。
学校の授業でも同じです。
女の子なら椅子にきちんと腰掛けて真面目に聞けても、男の子には退屈な話が続くと、すぐに注意散漫、落ち着きがなくなります。
でも、授業が「おもしろそう」であったり、また本当に「おもしろい」ものであれば、気を散らしっぱなしの男の子も、ものすごく集中するのです。
つまり「○○しなさい」というアプローチよりも、「これ、おもしろいなあ」というアプローチに意識を変える、と、男の子はやる気をだすようになります。
そして、自主性が育ちます。
「おもしろそう」で自分から勉強する子になる
ご家庭でも、これからは「勉強しなさい」「練習しなさい」という言葉が効果なければ、代わり、「これ、おもしろそうね」「楽しそうね」と言ってみるのです。
親が楽しそうに勉強していて、「ああ、勉強っておもしろい」と言うことも、プラスです。
そうして、子ども自身がいまやっていることにおもしろさや楽しさを見つけられれば、男の子はガンガン自分から進んで意欲的にやり出します。
「おもしろそう」で好奇心を伸ばそう。