男の子は、お母さんの悩みのタネ?
「もうっ、うちの子、どうしてこうなのかしら?」
「男の子のしつけって、どうしたらいいの?」
というのが男の子を持つ、たいていのお母さんの悩みですね。
そこで、拙著『男の子のやる気を引き出す魔法のスイッチ』(学陽書房)『男の子って、どうしたら勉強するの?』(学研)などからピックアップして、ブログ向けに修正して、男の子の育て方のヒントをご紹介していきましょう。
男の子のやる気を引き出す魔法のスイッチ | 男の子って、どうしたら勉強するの? |
男の子って宇宙人?
男の子って不思議な存在ですね。とくに、母親にとってはそうでしょう。
わが子でありながら、自分とは違うところがいくつもあります。
たとえば、遊んで服が汚れても気にしない。その汚れた服をずっと着ていても気にしない。脱いだらそこらにほうりっぱなし。雨が降っても傘をささない。水溜りの中に平気で入っていく。危ないのに高いところに上りたがる……。
女性であるお母さんにとっては、ちょっと受け入れがたいことですよね。
「ちょっと、何やってるの?」「どうしてこんなことばかりするの!?」と言いたくもなります。
「もう、ちゃんとしなさい!」と叱られると、男の子は、そのときは親の言うとおりにするかもしれません。
でも、ほとんどの場合、またしばらくすると同じことをするでしょう。
わかっていてもそうしてしまうのです。それが男の子です。
「なんでやらないの?」
「なんでちゃんとできないの?」
と、これまで何度言われてきたことでしょう。
でも、男の子に「なんで」と聞いてもあまり意味がありません。
別に深い考えがあるわけではなく、本人もうまく説明できないでしょう。
ふざけているわけでもなく、ましてや親を困らせようとしているのでもなく、言ってみればやる気になれないからです。
女の子なら、「ちゃんとしないと恥ずかしいから」とか「やらないと怒られるから」と意識します。でも、男の子はそこまで気がまわりません。
それに、怒られるとわかっていても、やりたくないものはやらないですませたいというのが平均的な男の子です。
そこが、女性であるお母さんには理解しづらいところでしょう。
「お母さんの言うとおりにしなきゃな」と思っても、お母さんとは意識が違います。言ってみれば、ちょっと「めんどくさい」のです。
男の子は、「めんどくさい」のが苦手
男の子は、「めんどくさい」のが苦手です。
お母さんにとって楽しみなこと、たとえば、買い物、洋服選び、おしゃべりなど、平均的な男の子にとっては、「めんどくさい」のです。
そんな男の子ですから、お母さんにとっては不思議な生き物。そして、なんともかわいいけれど、悩みの種にもなりうるのです。
教育熱心なお母さんなら、そういう男の子の不可解な言動に、ある時期は悩まされるものです。
悩むほどでなくても、「ああ」「もう!」「何やってるの!」と、毎日同じ言葉を何度も繰り返すことになります。
そんなため息まじりの言葉が、女の子を育てるときよりも、何倍も多いはずです。
それでも、男の子はたいてい聞きません。わかっているけれど、やらない。
お母さんにとってあたり前だと思っていることが、男の子にとっては当たり前ではないのですね。
そのギャップがお母さんをイライラさせ、ストレスを生み出してしまうのですね。
「ぜんぜん言うことを聞かない」「子育てがうまくいかない」と悩む人のほとんどは、男の子のお母さんです。
きっと楽しくなる!
でも、お母さん、だいじょうぶです!
息子さんがダメなのでも、お母さんの育て方が間違っているわけでもありません。
これまでの経験でおわかりのように、わが息子でありながら、お母さんにとっては「なんでそんなことするの?」というようなことばかりするのが男の子というものなのです。
そんな男の子を育てていくのは、「たいへん」なことでしょうか?
いえいえ、もちろんたいへんなことはあるでしょうが、けっこう楽しいことも多いと思いますよ。
お母さんの意識がほんの少し変わるだけで、男の子の子育ては変わってきます。
まずは、「そうか、男の子ってこんなものか」と理解するだけで、子育てがラクになります。
男の子への意識を変える。