お手伝いをするようにほめる
ポイント1 親の真似をさせる
小さいころから決まったお手伝いを毎日してきた子どもは、仕事であれ、勉強であれ、ちゃらんぽらんにはしません。
さまざまな能力もみがかれて、学力も必然的に高くなっていきます。
普通子どもは、大人のやっていることを真似したがるものです。
お母さんがお料理をしてしていれば、自分もエプロンをしてお料理をしてみたくなります。お父さんが大工仕事をしていれば、自分もかなづちやのこぎりを使ってみたくなるものです。
そういう気持ちをうまく汲み取ってあげれば、子どもは喜んでお手伝いをしてくれます。
しかし、子どもがまだ小さい場合、それはお手伝いにはならないことがあるでしょう。
逆に手伝ってもらうと仕事のスピードがにぶり、仕上がりも悪くなり、散らかした後のかたづけなど余計な雑事が増えることが多いのでしょう。
それでも子どもの成長のためにはお手伝いは、小さいうちからやらせた方がよいのです。
簡単なことから、始めは親が手本を見せて、それこそこちらが少し手伝ってやって、お手伝いをやらせてみましょう。
そして、「よくできたね」「うまいね」とほめましょう。
モタモタしながら、失敗しながらも、だんだん上手にできるようになってきます。
ポイント2 責任感を育てる
お手伝いを気まぐれな真似事で終わらせずに、家事を分担するような定期的なお手伝いにすることで、子どもをさらに伸ばしていけます。
家事分担としてのお手伝いを子どもに任せると、子どもの責任感が育ちます。
自分も家族の一員だから、家の仕事を分担するのは当然だ、親が困っていれば助けるのは当たり前だと、しつけられている子どもは抵抗なく喜んで親を手伝えます。
子どもは小さいうちからでも、簡単な家事分担のお手伝いはできます。
それを「これは君の大切な仕事だよ。今日から家族みんなのためにやってくれるかな」と言ってやらせるのです。
たとえば、お風呂の水くみとそうじ。「みんなが、お風呂に毎日入れるかどうかは、〇〇ちゃんにかかってるからね。頼んだよ」
また、玄関の靴ならべ。「玄関はわが家の顔だからね。靴がきちんとそろっているように並べるのは大切なことだ。それを〇〇ちゃんに任せるよ」
そんなふうに、お手伝いができることに誇りと責任感をもたせるのです。
ポイント3 親が感謝し喜びを伝える
お手伝いをしてくれたら、どんな小さなことであっても、「ありがとう」「助かったよ」と感謝しましょう。
「おかげでいい風呂に入れて気持ちいいよ」「玄関がきれいだからうれしいな」などと喜びを伝えましょう。
そうすれば、自分のしている仕事は、家族のために役立っているし、喜ばれているという実感が味わえます。
自分の仕事(お手伝い)がお父さんの疲れをいやし、お母さんの負担を軽くする点で重要な役割をしているのだと知るようになります。
自分が家族の生活を支えていく上で、なくてはならない存在であることに誇りをもつようにもなります。
そうすると、子どもの心に生きがい感が生まれてくるものです。
〇親の真似をさせる
〇責任感を育てる
〇お手伝いに感謝し喜びを伝える