目次
友だちとなかよくできるようにほめる
ポイント1 いっしょに遊ばせる
遊びは、子どもの成長の糧です。遊びを通して子どもは、人間的に成長します。
心の面でも、体の面でも、そして頭の発達の面でも、子どもの成長に遊びは欠かせません。
鬼ごっこやサッカー遊びなど、外でワイワイ数名の友達と遊ぶことを通して、子どもは楽しみながらいろいろなことを学んでいきます。
遊びといえども自分勝手な行動を取らないで、ルールを守ることがいかに大切か、約束を守り、うそをつかないことがどれだけ重要かを学びます。
どうすれば友達は怒ったり泣いたりするのか、逆にどうすればみんなと楽しく過ごせるかを知ります。
人の心を感じ取る力、人と共感する力、人と連帯する力などを自然と養っていきます。人付き合いの機微や社会性などを体験しながら習得していくのです。
子どもが遊ぶのは当たり前で自然なことですが、ときには、「外で元気よく遊べたね」「みんなと遊んできたの、よかったね」と喜び、ほめてあげましょう。
ポイント2 親の言葉を省みる
どの子も友だちと仲良くしたいと思っています。
友だちに好かれやすい子は、自分勝手なことをしない子、やさしい子、いっしょにいて楽しい子です。
それはおこないに表れてくるのですが、言葉にもでてきます。
親が普段家庭で使っている言葉を、子どもは記憶していて友だちに投げかけることがあります。
親のキツイ言葉や口ギタナイ言葉を聞かされて育っている子どもは、友だちにも同じような言葉を口にします。
たとえば、友だちがうまくいったときに、「やっとできたの?」「たまたまだね」「誰でもできることだからね」など。そのため、友だちから嫌われることもあります。
逆に親からほめられたり、喜ばれたりする言葉を多く聞いて育っている子は、自然と人にも同じような言葉を口にします。
たとえば、友だちがうまくいったときに「よかったね」「おめでとう」「すごいね」などといってあげられます。
子どもがまわりの子にどんな言葉を使うかは、テレビ以上に親の影響が大きいものです。
ポイント3 ケンカをしたら仲直りさせる
仲の良い友だちどうしでも、ケンカはあります。
ケンカによって子どもが人間関係の機微や大切さを知り成長することができます。
大事なのはケンカの後の仲直りです。
仲の良い者どうしは、ケンカして、仲直りすれば前よりももっと仲良くなれるのです。
仲直りのポイントは、謝ることです。
ケンカの直後は、双方とも相手が悪いと思っています。
でも、軽重はあれ、どちらにもよくないところがあったのでおこるのがケンカです。
相手に悪いところはあるでしょうが、自分の子どもにも非を認めさせ、きちんと言葉で謝らせた方がよいと思います。
人間は誰でも人に謝るのは苦手ですから、日頃から「ケンカをしてえらいのは先に謝った方だなあ」と言っておくのです
そして、自分の非を認めた子どもを「先にごめんできて、えらいと思うよ」「きちんと謝れて立派だよ」などとほめてあげましょう
○いっしょに遊ばせる
○親の言葉を省みる
○ケンカをしたら仲直りさせる