あいさつができるようほめる
ポイント1 まず親が手本を見せる
あいさつは漢字で「挨拶」と書きます。
「挨」は「おしひらく」という意味で、「拶」は「せまる」という意味です。
あいさつは、人の心をおしひらいて、はたらきかけるコミュニケーションの第一歩です。幼稚園・学校・幼稚園・近所付き合いでも、人とのつながりはあいさつに始まります。
あいさつをすることで、相手への親しみや敬いの気持ちを表します。
あいさつをされると、された方はうれしいものです。
お世話になっている人には、礼儀としてどんどんあいさつするように教えるとよいでしょう。
もっとも効果的な教育方法は、大人の模範です。
親が家族や知り合いの人にあいさつをするのを見て、子どももできるようになってきます。
子どもに対しても、親が先にあいさつをしていると、子どもは必ずあいさつを返してくれます。
「おはよう」「いってらしゃい」「おかえりなさい」「おやすみ」
これらの言葉は、子どもの存在を受け入れ、子どもによい習慣を身につけさせる意味で大切な言葉です。
ポイント2 子どものあいさつに感謝する
いいあいさつには、コツがあります。
「あかるく、いつも、さきに、つづけること」
相手の方をみて、明るく元気な声と表情でする。
明るく元気なあいさつをすると、相手に明るさや元気さが伝わります。
笑顔であれば、相手はもっとうれしくなります。
そんなあいさつをいつも、先にすること。
あいさつは、先にしてあげた方が喜ばれます。
あいさつによって、私たちは、相手への親しみや敬いの気持ちを表し伝え合います。ですから、いつも、先にするようにこころがけるといいのです。
私は教室で、子どもにあいさつをしないと言う代わりに次のような短い話をしたものです。
「今朝、廊下を歩いていたら○○くんが、先生より先に元気よくあいさつしてくれました。先生は、とてもうれしくて眠気がいっぺんに覚めたよ。そして、教室に入ったら、△△くんが先生を見つけて、真っ先に『おはようございます』と言ってくれました。とてもうれしくて、今日もやるぞ!と元気がわいてきたよ」
子どもたちは、それをニコニコして聞いています。
すると、次の日、自分からあいさつをする子どもは必ず増えたものです。
ご家庭でも、子どもが先にしてくれるようになったら、ときには「ありがとう。(あいさつしてくれて)うれしいよ」と言ってあげるとよいでしょう。
自分にあいさつをしてくれたら感謝をこめて笑顔で応えてあげましょう。
ポイント3 人へのあいさつをほめる
子どもによっては、あいさつの大切さがわかっていても、人見知りであいさつがじょうずにできない子がいます。
モジモジして恥ずかしがったり、声が小さくなったりするのです。
そういう子に「恥ずかしがらず、勇気を出して言いなさい」と言っても効果がないなら、あいさつが人を喜ばせることを教えましょう。
「恥ずかしいのに、勇気を出して、あいさつしたら、してもらった人はよけうれしいものだよ」などと……。
あいさつがよくできたときには、「元気よくあいさつができたね」「さっきのあいさつは、よく言えたね。バスの運転手さんもうれしそうだったね」「笑顔であいさつしてくれて、うれしいよ」などと、ほめてあげましょう。
自分のあいさつを喜んでもらえたり、ほめてもらえたりすることで、子どもはまた勇気をもってあいさつできるようになります。
そして元気なあいさつ、笑顔のあいさつがたくさんの人にできるようになっていきます。
〇まず親が手本を見せる
〇子どものあいさつに感謝する
〇あいさつの仕方をほめるここに本文を入力