子どもを伸ばす言葉

子どもの行動をほめる10の言葉

厳密には、ほめ言葉ではないものがありますが、子どもに親の愛情を示したり、子どもとの関係を良好にしたり、子どもを伸ばしたりできる言葉です。

子どもの存在をまるごと受け入れて肯定する言葉は、子どもに親から愛されていることを強く実感させます。

小さいうちから何度も言ってあげたい言葉です。

がんばったね

日本人は「がんばる」という言葉が好きです。
親も子ども激励しているつもりで「がんばれ」という言葉をよく使います。
「がんばれ」は、「あなたに注目しているよ。応援しているよ」というふうに聞こえるとときは、うれしいものです。

でも、ほとんど場合は、すでにがんばっているのによい結果が出ず、「もっとがんばりなさい」という意味をこめて使われます。
そういう時、子どもは、「ああ、自分なりにがんばってきたのになあ……。がんばっても、どうせ次もまた、もっとがんばれって言われるに違いない」と考えてがんばる気持ちが萎えてしまうのです。

ですから、できるだけ「がんばれ」よりも「がんばったね」を使ってほしいのです。
親は子どものがんばったことを認めて、「がんばったね」と喜ぶことで、子どもはやる気になれます。

子「ねえ、お母さん、かけっこで2等になったよ」
親「よかったね。がんばったんだね。お母さんもうれしいよ」
子「うん、この次もかんばるよ」

親の「がんばったね」は、「がんばれ」以上に子どもを励まし、自信をもたせ、やる気にさせます。

できるようになったね

親が子どもを計るには、2つのモノサシが必要です。
1つは、同じ年ごろの子どもたちとの比較から発達の程度知る横のモノサシ。
もう1つは、その子ども自身の成長の度合いを計るモノサシです。

横のモノサシばかりで子どもを計っていると、親は「他の子はみんなできるのに、うちの子はまだできない」と不安になるものです。
それを子どもに「できないのは、あなただけよ」などとぶつけてしまうことがあります。

ですから、もう1つのモノサシで子どもの成長を計り、子どもの成長を子どもも親も確認しましょう。

昨日までは洋服のボタンがひとりでできなかったのに、「できるようになったね」
数ヶ月前までは、すらすら読めなかった本なのに、「上手によめるようなったね」
自分の成長を認められた子は、自信とやる気を養われ、どんどん伸びていけます。

いつも……だね

子どもが望ましい行動をとったときに、「めずらしいわね」「たまたま百点取れたのよね」というように言っていないでしょうか。

「お母さん、国語のテストで90点取れたよ」
「おや、めずらしいわね。たまたま易しい問題だったんじゃないの。クラスの平均点は何点だったの?」

これでは、せっかく喜んでいる子どもはがっかりして、やる気をなくてしまいます。
望ましい行動をしたときには、「いつも……だね」を使うのです。

「お母さん、国語のテストで90点取れたよ」
「よかったね。いつもよく勉強してるからね。次もまたいい点取れると思うよ」

子どもは、そんなに毎日よく勉強しているとは思わないものの、ほめられてますますやる気になります。

ひとりでできたね

大人に簡単なことでも、子どもに難しいことはたくさんあります。
最初は誰かに手伝ってもらわないとできないことが ほとんどなのです。
それをひとりでできるようになったのは、子どもの成長です。

ひとりでできたことは、嬉しいことです。
「ひとりでできたね」「ひとりで行けたね」「ひとりで最後までやれたね」
ほめられるとさらに自信がつきます。

早いね

「早く、早く」が子どもをグズにします。
「早く、早く」と急かされると、(自分は遅いんだな、グズなんだな)と子どもは思い込みます。
そして、しょっちゅう「早く、早く」と言われる自分がイヤになります。

「早く、早く」と言いたいときは、むしろ、「早いね、早いね」と言った方がいいのです。

「早いね、早いね」は、子ども機敏にします。
「早いね、よくできてるね」と聞くと、(これでいいんだな)と子どもは安心します。
そして、自信をもって行動できます。
同じ行動なら、前より早く、もっとよくできるようになります。

だいじょうぶ

子どもは新しいことが好きです。
でも新しいことをするのがちょっとこわいのです。
だから「だいじょうぶ」って言ってあげましょう。

「きみならできるよ、だいじょうぶだよ」
子どもは何でもやってみたいと思っています。
でも失敗するのがちょっとこわいのです。

だから「だいじょうぶ」って言ってあげましょう。
「失敗してもいいよ、だいじょうぶだよ」
きっと勇気をもってチャレンジできます。

おみごと!

子どもって自信がありません
良いのか悪いのかも、自分ではよくわからないのです。
でも、ほめてもらえたら、わかります。

ちょっとでもうまくいったら、「おみごと!」
またうまくいったら、「おみごと!」

「おみごと!」たった一言で、うれしい。
「おみごと!」たった一言で、自信が生まれます。
「おみごと!」たった一言で、やる気が出てきます。

よく調べたね

「へー、よく調べたね」
そうすると、調べるのが苦でなくなります。

「もう調べたの。早い」
そうすると、すぐ調べるようになります。

「こんなにたくさん調べたの。すごい」
どんどん調べるようになります。

そのうち調べることが好きになります。
子どもは調べることで技能や知識が身につき、どんどん賢くなれます。

10(テン)カウントまでに起きられたね

朝、決めた時間に起きるのはいいことです。
その後の今日の計画もうまくいきます。

「パッと起きよう」と言って難しい子にはこう言いましょう。
「10カウントまでに起きよう」

自分でカウントしながら、10までのうちに起きるのです。
強いボクサーは、辛くても立ち上がります。
10カウントまでに起き上がれば強さの証し。
そのときは、「10カウントまでに起きられたね」
気持ちよくほめましょう。

100回も!

100という数字は、元気のでる数字です。
「100%、本物です」
「100%、全力を出す!」

100という数字は、笑顔になれる数字です。
「100回、やった!」
「ぼく、100点取った!」

もしも、子どもが100回失敗したら、「100回も!よくチャレンジしたね」って、ほめてあげていいのです。