女子の育て方・勉強

女の子の効果的な勉強法と男の子の勉強法は違う

女の子の子育て・勉強法について述べていきます。

これらは、拙著『女の子って、勉強で人生が変わるんだ!』(学研)を修正し、加筆したものです。

目次

「女の子は勉強ができなくてもいい」ってホント?

「女の子は勉強ができなくてもいい」という考えがありますが、本当でしょうか。

このブログを読まれているほとんどの方は、その考えはおかしいと思われるでしょう。
また、学校教育に長年携わってきた者としても、間違っていると断言できます。

学校生活は授業がわからなければ、子どもにとって心から楽しめるものになりません。

学校はクラブ活動や友人との付き合いができる場でもありますが、その中心的な活動である授業についていけなければ、その時間は楽しいどころか苦痛となります。

「自分はダメだ」という劣等感や無気力感が生まれ、不登校やうつ病の原因になりかねません。

さらに、学校の成績がよくなければ進学や職業など将来の選択肢も減っていき、子どものもつ可能性を狭めてしまうことになります。

ですから、女の子ももちろん勉強ができたほうがいいのです。

いま学んでいることがわかって、できるようになるほうが断然有利です。

学んで得た知識や技能、培ってきた学ぶ姿勢は、将来、社会でも家庭でも活かせるものになるのです。

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女の子の効果的な勉強法と男の子の勉強法は違う

さて、勉強を通して女の子が幸せな未来を切り拓いていけるようにと願って書きます。

いちばんお伝えしたいことは、「女の子の学力を伸ばすには、女の子に合った勉強(指導)法が効果的だ」ということです。

「女の子と男の子の育て方は違う」という考えが近年、受け入れられてきています。

これからご集会する記事は、その延長であり、一部でもある家庭学習について紹介していきます。

もともと女の子と男の子では興味・関心、成長のスピード、得意分野、行動や学習態度、脳のはたらきなど違うところがあります。

それらを考慮しない育て方をすると、無理や過度のストレスがお子さんにかかっても仕方がありません。

感受性が豊かで繊細な女の子の中には、伸び悩む子が出てくるでしょう。
あるいは、現在、伸び悩んでいる女の子は、男の子に合わせた学習についていけないのが原因かもしれません。

しかし、女の子と男の子の特性(違い)に応じて学習指導をしていけば、お子さんはやる気が出て、もっと伸び伸びと楽しく、自分の能力を伸ばしていけるはずです。

男女にはそれぞれの特性に合った勉強(指導)法があるということは、いま世界的にも注目されてきています。

アメリカでは、二〇〇二年に制定された「落ちこぼれをつくらないための初等中等教育法」によって男女共学の公立小中学校でも、子どもたちの学力を伸ばすため、男女別学クラスが認められるようになりました。

その結果、男女別クラスが増え、男女はそれぞれに合ったやり方で教えた方が、教育効果は高いという成果が上がっています。

また、男女別学の効果はイギリスやニュージーランド、韓国などのメディアからの報告もあります。

女の子に効果的な勉強法って?

私は男女別教育をこれまで30年以上に渡って研究してきました。

実際に教えていたのは、私立の小中一貫の男子校でしたが、すぐ近くに同じ学園の小中一貫の女子校があり、比較しながら男女別教育への学びを深めることができました。

またこれまで、多くの女子小学校・中学校・高校を取材させていただきました。

その研究の成果を、特に小学生の女の子のお母さん向けに書いていきます。

もちろん、ご紹介する女の子の学習やしつけで心がけておきたい主なことは、未就学児や中学生以上の女の子にも応用できます。

また、ここ数年、各地の女子中学・高校の教職員研修会や保護者会の講演をするようになって実感してきたのですが、これらの勉強法の考えは、中学・高校の女の子にもあてはまります。

さらに、後ほど述べますが、日本女子サッカーのなでしこジャパンの佐々木則夫・元監督の女子の指導法とも共通するので、大人の女性にも応用できます。

「同性なんだから、娘の育て方なんてわかっています」というお母さんも、少し立ち止まって再確認していただければ、きっと得るものがあるでしょう。

また、女の子をどう育ていいか悩んでいらっしゃるお父さんも読んでいただければ、お子さんの育て方において、何か良いヒントが見つかると思います。

子どもは、一人一人に良いところがあり、無限の可能性を秘めています。

その可能性を拓くことができるかどうかは、親の育て方次第です。

親の考え方、子どもとの接し方を少し変えるだけで、子どもはぐんぐん自分の能力を伸ばし開花させていくことができます。

この男女別の勉強(指導)法は、現在の日本ではほとんど家庭でしかできません。

この本やブログを読まれた親御さんしか、してあげることができないかもしれません。

多くの子どもが学びを通して、より幸せになれるように、ご活用くださればうれしく思います。