愛を伝えるヒント

まるごと好きだよ

子どもは親から愛されていると感じるなら、自分自身に心の安らぎをもちます。

親から自分がまるごと好かれていると感じる子どもは、自分自身を好きになれます。

「まるごと」というのは、その子どもの長所も短所も含めて全部です。
「お前にはコレコレこういういいところがある。そして、こういう悪いところもある。
でも、お母さんはお前が好きだよ。まるごと大好きだよ」という気持ちです。

つまり、全存在を受け入れているということです。
いい子でなくても、親の期待通りでなくても、受け入れるのです。

子どもはいつもいつも、いい子であるはずがありません。
親の期待通りにはいかないものです。

もしも親が子どものよい部分だけを受け入れるなら、子どもは親の前でいい子を演じるようになります。

たとえば、テストで悪い点を取ってしまったとき、ガミガミ怒られるのなら、子どもはテストを見せなくなります。

たとえば、学校で何か先生に注意されるようなことをしたときに、子どもはそのことを黙って隠します。
隠していたことがばれて、叱られそうなら、ウソをついてごまかします。

子どもは親から怒られたくないし、悲しませたくないのです。
そのため、ひたすらいい子を演じ続けようとし、そして疲れてしまいます。

逆に、自分の良いところも悪いところも、まるごと受け入れられている子どもは、もっとのびのびとして自由になれます。

「ぼくは、失敗ばかりするけれど、へっちゃらだよ。エジソンも失敗ばっかりしたんだって。『失敗は成功の母』だって、お父さんもお母さんも言ってるよ。ぼくは、どんどんいろんなことにチャレンジして、失敗してやるんだ」

こういう子どもは、失敗を恐れずに自由でのびのび行動できます。

「ぼくはときどき良くないことをするよ。でも、それを正直に言うようにしているの。ワシントンみたいに正直に言えば、許してもらえるんだよ」

こういう子どもは、自分にも人にも誠実な行動を取れるようになります。

悪いところを受け入れるといっても、決して悪い行いを肯定するのではありません。
「罪を憎んで人を憎まず」です。
悪い行い自体は、反省し改善させねばなりません。

しかし、悪い行いを犯してしまうその子は理解し、許してあげるということです。

理解し、許するのは、愛なくしてはできない行いです。

子どもは、自分の良いところも悪いところもまるごと受け入れられることで、あたたかな愛を感じるのです。